第523話「地獄」

●特に何も考えずに「ボア・ハンコック」のことを

「ボア」と書いておりました。

ハンコックがボア三姉妹のメインであることから

「ボア」=「ハンコック」という気持ちでしたが、

厳密に言うと、「三姉妹のうちの誰だよ」ということになりますよね。

今週、ハンコック自体が「ハンコックと呼んで下さい」って言ってたことだし、

これからはボア・ハンコックを表す表記を

「ボア」ではなく「ハンコック」にします。



まあ、そんなハンモックなんですけども(←ベタに)



ハンコックの、普段冷酷やら暗黒やらいうノリであるがゆえに

たまに見せる「かよわい女性」の一面が

妙に印象的だったりするこの感じ、

あと全体的に「和」テイストの佇まい(たたずまい)と口調、

これに何かデジャヴを感じていて、

なんだったかなあ、このノリ、何だったかなあ、と

思っていたのですが、分かりました。

椎名林檎だ。



●先週、「ハンコック、数話前には子猫を蹴っていたのに、

こんなにしおらしくなるとは」と書きましたが、

今週は、子犬と子アザラシを蹴っていました。

・・・このへんは変わってないんだな。



・・・あれ、ヤバくない?

このままいったら、「子トナカイ」が蹴られちゃうんじゃないの?

その前に何とかしないと、この女。



まあ、「他の島民達が見てるから、

今までのキャラ崩すわけにもいかず、そうした」ってことかも知れませんが。

「(ルフィ以外の)誰にもスキは見せぬ!」って言ってたからなあ。
そういう、「優しい面」を誰かに見せるつもりは、まだ当分ないのかも知れない。



1人でいる時には、結構普通に子犬とか、可愛がってたりするのかも。

そこをルフィに見られて、

恥ずかしくなって慌てて子犬から離れたりするけど、

ルフィに「いや、もういいって、無理しなくて。

疲れるだろ? 楽に行こうぜ」とか言われて

だんだんと、人に素を見せるようになっていくとかいうことかな。



「楽に行こう」ってのは、バギーに襲われていた町の町長に

ルフィが別れ際に言った言葉であり、

ルフィの普段の振る舞いを見ていても分かるとおり、

ルフィのポリスーなのであろうこと。

ポリシーではなく、ポリスー。意味はポリシーと同じ。



ハンコックが島に戻ってきた時に、また子猫が通り道にいたとして。

ハンコック「誰じゃ、わらわの通り道に・・・」

島民「・・・! しまった!」

ハンコック「子猫を置いたのは!(ナデナデナデナデ)」

マーガレット「・・・めっちゃナデではるー!!」

島民「・・・何カラット!? その優しさの輝き、何カラット!?」

ハンコック「はい、お食べ」

島民「えさの缶詰だわ! その缶詰、何? キャラット!?」

ハンコック「この子、名前はあるの?」

島民「無いです」

ハンコック「じゃあ、付けてあげるわ。「クソ猫たま」ってのはどう?」

島民「・・・優しさの中にも、相変わらずの毒々しさが見え隠れー!!」

マーガレット「・・・ネーミングセンスが有吉!」



・・・いや、いねえから。有吉いねえから。

ワンピースの世界に、有吉弘行いねえから。

「グランドライン縦断ヒッチハイク」とかねえから。



・・・まあ、モンキー・D・ルフィとハンコック(石化能力者)の組み合わせは

ある意味「猿岩石」だけど。



●ハンコックは、「島に戻ってくる」って感じになってるなあ。

てことは、ルフィたちの仲間になるってことはないのかな。



・・・これ、島に戻ってきた時、島民全員死んでるってことない?

ハンコック「何があったのじゃ・・・まさか、全員がルフィに恋を!?

・・・この子、鼻の穴に棒をさしたまま死んでいるなんて・・・。

・・・そうじゃ、ニョン婆! ニョン婆はどうした!?

・・・・・・・・・ニョン婆までもー!? 年甲斐も無く・・・。

・・・ルフィ、わらわには、戻る場所がなくなってしまった・・・」

ルフィ「そうか、じゃあ、俺と一緒に冒険行くか」

・・・って感じでどうかな。

・・・いや、無いと思う。



●海軍元帥センゴクが、

ハンコックのことを「この女は強い」と言っている。

それはその石化能力のことを言っているのか、

あるいはハンコックには他にもまだ何かあるのか。

一緒に乗った大蛇が、何か関係あるのかなあ。



●ここで、一旦「ルフィ編」は終了。

今週は他に、「ナミ編」「フランキー編」「サンジ編」がスタート。



もう、これは、展開は分かりますよね。

ナミが天候じいさんに恋をして、

フランキーが変な犬みたいのに恋をして、

サンジがオカマに恋をするという展開ですよね。



・・・何その冬の恋わずらい祭り2008。

そんなに恋愛模様ばっかりいらんわ。ハンコックだけでいいわ。



これはつまり、バーソロミュー・くまが、

「今の俺たちでは、こいつらに勝てねえ」と素直に負けを認めた

ルフィの発言を聞いて、「だったらそれぞれが成長できる場所に」ってことで

それぞれを飛ばしたということですね。

なぜ、くまがそこまで、ルフィたちに配慮するのかは分かりませんが。



だとしたら、ルフィをハンコックの元へ飛ばした目的は、何だったのかな。

「ルフィならきっと、ハンコックを

七武海の招集に応じさせてくれるはず!」と思ったのかな。

・・・いや、それはさすがに思いつけないだろう。

単純に、七武海とでも戦えば、更に強くなれるだろうと

思っただけではないかな。

だから、くまとしても、まさかルフィとハンコックが

こんなことになるとは思ってなかったのではなかろうか。



ナミとフランキーに関しては、これ以上のエピソードが

仮に描かれなかったとしても、もう成立してますよね。

要は、それぞれの武器がパワーアップするということでしょう。

ナミが、どうやって空島から降りてくるのかってのは、

気になるところですが。
もしかして、風を利用して、空を飛べるようになるとか、そういうこと?



サンジが特に大変なとこに来てしまった。

今週のサブタイトル「地獄」は、ここに関すること。

島の全部がピンクで、出てくるのは汚いオカマばかり。

アニメ化された際には、実にキツい映像になるな。

ずーっとピンクってのもしんどいな。変わり映えしなくて。



サンジの「成長」ってのは、なんだろうか。

「女を蹴れるようになる」ということかな。

女の外見をしている男を蹴りまくってるうちに、

女を蹴ることに抵抗がなくなって、蹴れるようになるということか。

そしてやがて、敵の女キャラを蹴りでボコボコにして、

「どうだ、まいったか!」とか言うのかな。



・・・あれ、それって、成長・・・?



サンジの「死んでも女は蹴らない」という信念は、

「戦闘員」としては実に短所であるけども、

ナミもその「騎士道的かっこよさ」に対して

「見直した」と認めてたりするわけで、

つまりある意味長所でもある。

なのに女をボコボコにして、それで「勝ったぞ!」ってのは、

なんか、それってサンジじゃないって気もする。



・・・いや、ボコボコにしなくてもいいのか。

「たった1回、蹴るだけ」ならば。

たった1回蹴るだけでスキが出来て、

その間に逃げることが出来るという状況が出来た場合。

そうしないと、自分、もしくは仲間が、死んでしまう場合。

特に「たとえ自分が死んでも女は蹴らない」のは立派だが、

「自分以外の誰かが死んでしまう」場合なら、

そんなことも言ってられない。

たった一発蹴れれば、それでいいのに、という状況。

現状ならば、おそらく、それも出来ないのだろう。

その「たった1回」が、出来ないのかも知れない。

それが出来るようになるかどうかは、

かなり大きな違いなのかも知れない。



●他のメンバーの「成長」って何かな。

ウソップも、武器の強化か。

いよいよ「パチンコ」とか言ってる状況じゃなくなってきてるということか?

父親と同じく、いよいよ「ピストル」に手を出すのか?



チョッパーは、医学方面のことかなあ。

新・ランブルボールによる、新たな変化も考えられそう。

医学方面勉強して、ハンコックの忌まわしき背中の焼印を

キレイに消してあげられたならば素敵なことかもね。

その前に、チョッパーがハンコックに蹴られるかも知れないけども。

まずは自分の治療から、かも知れないけども。



ゾロは、まあそれはもう剣術だろう。

「新しい刀」を、ここで手に入れるのかな。



ブルック・・・は、なんだろ。

音楽の技術を成長させても、特に有益でもない。

てことは、ブルックも剣術だろうか。

ゾロと同じとこに飛ばされてるのかな。


ロビンは、「情報」かな。

能力の部分では、これ以上の成長は無さそうなので。

海軍の書庫の近くに飛ばされてたりして、

そこから書庫の中に手と目を生やして、

海軍の機密情報知り放題、とか。

それで、サンジに再会したときに、

「サンジ君、オールブルーはね、○○にあるわよ」とか

教えてあげるわけ。

「あと、フランキー、あなたを捨てた両親は、○○にいるわ。

ナミ、あなたの生みの親は、○○にいる。

ルフィ、あなたの求めている「ワンピース」は、つまり○○よ。

あと、私の母親、オルビアがいる場所も、○○だって分かったの」

って、全部教えてくれるんじゃないかな。



・・・・・・面白くねぇー!!

そのへん、あっさり言っちゃダメだろ。全然面白くないだろ。

そういうのはもっと、苦労の末にようやく見つけろよ。



●そして、扉絵連載のスパンダムの件がどうなるのかも気になる今日この頃。