第549話「出撃の艦(ふね)」

●「ドラゴンボール」が、今、「ドラゴンボール改(かい)」として放送されている。

ワンピースも何十年か後に「ワンピース改」として放送されるとしたら、

それはいったい、どのエピソードだろう。



・・・いや、空島だろう。「ス改」だったら。



●ネット上をさまよっていたら

ワンピのアニメのボア・ハンコックの声優が

決まったという話に出くわした。

普段、アニメは(ワンピも含め)見ないので、

声優の名前を言われても分からんなあ。

と思いながら見てみたら、三石琴乃だった。

・・・ミサトか!

葛城ミサトだな。

いや、エヴァンゲリオンだけは激烈に分かるのです。

世間の評判のあまりの高さに、

試しに再放送見てみたらハマったクチ。



ニコ・ロビン赤木リツコだけど

ロビンとハンコックが一緒のシーンって無いからなあ。

「ワンピースなのにリツコとミサト」みたいなことは起こらんわなあ。



基本的にアニメは見ませんが、エヴァとワンピだけは語れます。

つまり「パターン青! キジです!!」ってことです。

・・・何か分からん。混ぜるな。



●扉絵連載。

フランキーの話が、第2話にして最終回。

軍の凄腕科学者「ベガパンク」の生家を見つけた。



これは、アレじゃないか?

ここからフランキーが「すごいもの」を見つけ出して、

それを自らの体に取り付けるんじゃないかな。



フランキー「ルフィーーー!!」

ルフィ「おおー!! フランキー!!!」

フランキー「ちょっと聞いてくれ、ルフィ!」

ルフィ「どうした!?」

フランキー「俺、すごくなったんだよ。すごい装置が付いたんだよ!」

ルフィ「な、なんだ!? どうなったんだ!?」

フランキー「今までは、腹の冷蔵庫にコーラが3本しか入らなかったんだけど、

改造をして、4本入るようになったんだよ!!」



・・・・・・たいしたことねぇー!!!



なんだそのリトル変化。もっとデカい変化あれよ。



・・・じゃあ、キムコを入れるスペースが出来た、とか。



・・・いや、それもヘボい。ていうか冷蔵庫から離れろ。



●本編。

ティーチの部下のラフィット(暴力保安官)は、

多少「カリカ」(吉本の若手お笑いコンビ)の

家城っぽいのかも知れないなと思った。



●ルフィが係長に言ったよ。

「芋洗って待ってろ」って。

・・・ん、会話の相手は係長じゃないの?

R-1ぐらんぷり的なことじゃないの? ああそう。



実際は海軍に対して「首洗って待ってろ」(を言い間違えた)と

言ったということなのだけども

実際問題、そこまで辿りつく物理的な方法が無い。

海流と門の問題がある。

そのへんがどうクリアされるのかは気になるな。

青キジあたりが手助けでもしてくれれば簡単なのだけど。



海流は、ジンベエが操作できそうな気がする。

ただ、門はどうやって開けるか。

イナズマがチョキチョキ切って開ける、ぐらいしか思いつかない。



●脱獄の主犯は、ルフィとバギーということになった。

まあ、海軍本部としても、「七武海の裏切り」は

メンツに関わるので公表できないというところだろうか。



これでバギーの懸賞金は跳ね上がるのだろうか。

いずれにしてもこの件は、新聞で全世界に報じられることだろう。

ということは奴らもそれを目にするはず。

「アルビダーズ」も。

「インペルダウンにいる以上助けようがない」と

言って去ったアルビダ一行。

まさか自らの力(もっとも、実際はルフィやジンベエの力が大きいのだけど)で

出てくることになるとは思っていなかったことだろう。

こうして出てきたということは、つまり彼女たちも

バギーに会いにエースの処刑場にやってくるということかな。

アルビダも、ルフィに好意持ってるからなあ。

エースを巡って大変なことになってる現場で、

エースと全然関係ないことで

アルビダとハンコックが争うことになるかもしれない。

サンジからしたら「いいなあ、テメェ、あんな美女2人に

取り合いされるなんて」という感じだろうが

当のルフィ自身には全くその気が無いので、不毛な戦いではある。

ロングヘア同士の戦いだけど不毛。



●ジンベエが、「ルフィには、アーロンに関して

感謝と謝罪の気持ちがある」みたいなことを思っていた。



そういえば、「ジンベエが七武海入りと引き換えに

アーロンを解き放った」という話があって、

アーロンがあれだけ凶悪ならば

ジンベエというのはどれだけ凶悪なのだろうかと思ったものだが

実際は特に凶暴性も見られない。



アーロンが倒されたことを「俺のかつての部下を倒してくれるとは

ナメたマネしてくれんじゃねえかこの野郎」とか思うわけでもなく

むしろ感謝をしているという。



いったい、ジンベエとアーロンの関係はどういうものだったのか。

そこも非常に気になる。



●クロコダイルがジンベエに

「サメを呼ぶことが出来るとはな」と言っていた。

この一連の会話を見ていて、

つまり「クロコダイルは、元・魚人」ってことなのかなと思った。

「ジンベエはジンベエザメが呼び寄せられるんだな。

でも同じ魚人である俺は、

ワニを呼び寄せたりは出来ないんだ。お前すげえな」

って言ってるように見えた。



「元・魚人」というのはどういうことかというと、

これはイワンコフが言ってた

「私はクロコダイルの弱みを握っている」ってのに

つながるところで、

イワさんの力で今は「魚人らしさ」が全く消されているということ。



クロコダイルは元々マジメな良い子だったのではないかな。



クロコダイルがジンベエに「魚人なんて粗暴な人種だ」と言っていて

ジンベエも「それは否定できん」と言っている。

そんな粗暴な人種の中に生まれた、

おとなしいマジメな子、それがクロコダイル。

そんな中にいては、当然イジメられたりもする。

そして「はっちゃん」の件でも分かるように、

魚人は人間からも差別を受けている。

つまり「弱い魚人」というのは、

魚人からも人間からも蔑まれるという、

非常に辛い日々を過ごすことになるわけだ。

顔の傷や、左腕の先端が無いのも、

ひどい仕打ちを受けたからなのかも知れない。



そんな時にたまたま出会ったエンポリオイワンコフ。

そしてその能力を知ったクロコダイル。

そこで頼む。

「俺の体を屈強にしてくれ!!」

「顔も強面(こわもて)にしてくれ!!」

「人間に魚人だと気付かれないような外見にしてくれ!!」



それを手に入れたクロコダイル。

もうイヤだ。

あんな日々はもうイヤだ。

もう何もされたくない。

そのために、彼は変わっていった。

凶暴性が増していった。

誰からも、何もされなくなるために。

自分が上に立つしかないと、そんな日々を過ごした。

本来の自分とは違うけれど、そうするしかなかった。



誰も信用できない。

どうせ誰もが自分をバカにする存在。

だから誰も信用せずに生きてきた。

それは第203話(第22巻)のクロコダイルのセリフ

「全てを許そうニコ・ロビン

なぜなら俺は最初(ハナ)から誰一人信用しちゃいねェからさ」

からもうかがえる。



そしてそのまま今に至る。

生まれて今まで、一度も、誰も信じることなく。

悪の限りを尽くし、強がってきた。

自分を守るために。



「白ひげの首を取る」なんて大胆なことを言ってはみたが

結局叶うことも無く瀕死の状態に。

トドメをさされるその時に、助けに来る男が一人。

「なぜこの俺を助けるようなマネを・・・」

「殺されかけてんのに、ほっとけねえだろうが」



クロコダイルは思い出す。

アラバスタで、自分が「ビビなんて厄介な女、

見捨てておけばいいものを」と言ったことを。

そしてそれに対してルフィが

「死なせたくないから”仲間”だろうが!!」と言ったことを。



「死なせたくないから仲間」・・・。



そんなことが何回も起こり、クロコダイルの気持ちが変わっていく。

いや、「変わっていく」というよりも

「本来の自分に戻っていく」なのかも知れない。



結局2人で力をあわせても、白ひげには到底かなわず。

しかし2人とも、とりあえず死なずには済んだ。



「海賊王」に一番近いと言われる男の圧倒的な力。

ミス・ゴールデンウィークの力により、

クロコダイルが昔抱いていた夢が「海賊王」だったことは判明している。

しかしクロコダイルは戦いの中で気が付いた。

自分より、ルフィの方に、その素質があることを。

そして、ルフィがそれを実現するための手助けをしたいという

生まれて始めての「こいつを信じて付いていきたい」という気持ちが芽生えていた。

一方ルフィはルフィで、自身の「野生の鼻」(第425話のナミのセリフより)で

クロコダイルから、何かを感じ取っていた。



それで結局、ルフィの仲間になる。

ロビン「・・・またあなたと組むことになるとは思わなかったわ」

クロコダイル「・・・俺もだ」

ロビン「・・・どうして?」

クロコダイル「・・・自分でも不思議なんだがな、

あいつなら信用してもいいのかも知れないと思えたんだ・・・。

生まれて初めてなんだ、こんな気持ちは」

ロビン「・・・それは私が保証するわ。彼らは信用できる」

クロコダイル「・・・」

ロビン「・・・彼らは信用できるのは事実。でも、私はどうか分からないわよ?」

クロコダイル「・・・ああ、許してもらえるなんて思っていないさ・・・」

ロビン「・・・」

クロコダイル「・・・」

ロビン「・・・・・・・」

クロコダイル「・・・・・・・」

ロビン「・・・全てを許そうクロコダイル。

なぜならあなたは仲間だからよ」

クロコダイル「・・・!」

ロビン「・・・ルフィがあなたを仲間って決めたんでしょ?

だったら信じるしかないわよ」

クロコダイル「・・・」

ロビン「・・・歓迎するわ、全員で」

クロコダイル「(・・・サラッ)」

ロビン「・・・消えたっ!?」



数分後



ルフィ「おーい、ロビン」(何か食べながら)

ロビン「なあに?」

ルフィ「さっきな、向こうの方で

クロちゃんが一人でたそがれてたんだよ。なんだろうな、アレ」

ロビン「・・・便利な体ね。体を砂にして瞬間移動できるなんて」

ルフィ「・・・ん?」

ロビン「いいえ、なんでもないわ」

ルフィ「なあ、アレって俺がクロちゃんとか呼んだから怒ってんのかな。

今は声かけない方がいい状態なのかな」

ロビン「・・・そうね、声はかけない方がいいと思うわ。

声をかけても、また逃げるだけだと思う」

ルフィ「・・・”また”って?」

ロビン「・・・いえ、でも安心して。怒ってはいないと思うから」



一方その頃、アラバスタ王国



イガラム「ビビ様! ビビ様! 大変です!」

ビビ「なあに、イガラム、そんなに慌てて」

イガラム「(・・・あ、そういえば、

ビビ様はオールサンデーが

ルフィ君の仲間になっていると知ったときも

そんなに驚いてはいなかったな。

今回のことも、ビビ様にとっては

さほど大変なことではないのかも知れないぞ・・・)」

ビビ「どうしたの?」

イガラム「(でもお伝えしないわけにもいくまい。一応お伝えしておくか)

あのですねビビ様、クロコダイルがルフィ君の仲間になったようなのです」

ビビ「・・・・・・えええー!!!!?」

イガラム「・・・驚くんだ!? これはさすがに驚くんですねビビ様!」

ビビ「・・・まさか、クロコダイルまでとは・・・。

ルフィさんはやっぱりすごいわ・・・」





・・・と、こんな展開はどうだろうとか思ったのだった。



文字にしてみたら思ってた以上に長くなって

入力するのに思ってた以上に時間かかって

月曜日の内に掲載できなかったのでした。



●次週は休載。残念。